
組織を作るのは大変の事ですが、それ以上に難しいのが組織を存続させる事です。うまく立ち上がった組織がある日突然破綻してしまうと、「なぜ?」「何があったの?」といつも疑間に感じます。
組織は、相互に意思を伝達できる人々が、それらの人々が貢献しようという意欲を持って、共通目的の達成を目指すときに成立すると言われています。つまり組織の成立する条件として、
- 共通目的
- 貢献意欲
- コミュニケーション
をあげることができます。
組織が成立したとして、組織が存続できるかどうかの問題が出てきます。組織が存続できるかどうかは、
- 共通目的がどれくらい達成できるか
- 貢献意欲をどれだけ確保できるかに関わっています。
組織の目的が達成されなければ組織は崩壊してしまうし、目的が達成されてしまえば組織は使命を終えて解体してしまいます。また、目的達成のためにどんなに努力が払われても、目的そのものが間違ったものであれば努力は報われません。したがって、組織が存続するためには組織は絶えず組織の目的を見直し、世の中の流れに合わせて目的を再設定しなければなりません。
また組織は個人の貢献意欲をどれだけ引き出すことができるかが組織存続の条件になります。個人は組織の目的を達成するために力を貸す(=貢献)のですが、それは組織が賃金や雇用の安定といった個人の努力にたる効用を提供する(=誘因)からです。
そして誘因≧貢献であるときに、組織の能率が上がります。 組織が共通目的を達成し、個人が貢献意欲を発揮させるためには、コミュニケーションが不可欠です。逆に言えば、コミュニケーション(理解可能、目的と矛盾していない、個人的利害と両立しうる等)が取れていれば、組織は充分に存続可能です。