
現代は変化の時代といわれ、環境の変化は激しくかつ急速です。また、定型的、慣行的業務の割合は減少し、非定型的、戦略的業務の割合が圧倒的に増加してきています。このような環境変化に柔軟に対応していくには、規則や前例、慣行などに固められた階層的ピラミッド型の固定的組織では、企業それ自体の存続すら危うくなります。生き生きとした活力ある、弾力性に富んだ組織こそ、生き残れる企業の基本条件になります。経営組織の活性化・柔軟化には次のようなものがあります。
- プロジェクト・チーム
- マトリックス組織
- 分社化
- ネットワーク組織
- ナレッジマネジメント
組織活性化のために行動科学を応用した代表的なものとして三つほど挙げます。
日標管理
企業の各レベルの従業員が、企業の設定した目標を基準として、各レベルの仕事の目標を具体的定量的に関係者の協議によって設定し、その目標達成ために実施計画や役割分担、進行状況の統制、成果の評価などの管理プロセスを自主的に行うことによって、各レベルの従業員の意欲を高め積極化させ、活性化させようとする管理。
組織開発
企業・労働環境(技術、社会、価値観など)の変化に対して適切に対応できるように組織を活性化させる教育戦略。実態としては職場で行われる教育訓練といえることから「職場ぐるみ訓練」と呼ばれる。
小集団活動
一定の期間、同一の目的をもって集まった小集団が、自主的に企業に寄与するような目標を定め、それを達成させるために自主的に実施計画、役割分担を定め進捗状況を自己統制し、結果を自主的に出し、自分たちの「自己実現」を図ろうとする活動。「TQC」「TZD」として広く展開。
組織の活性化こそが生き残れる企業の基本条件となります。